大好きな音楽家 その2
ちょうどその頃、モーツァルトはミュンヘンで2曲の教会音楽を作曲していました。
ひとつはニ短調の『オッフェルトリウム』K222、もうひとつがこの『雀のミサ曲』です。
これらはミュンヘンで作曲されたとはいえ、当時モーツァルトが置かれていたザルツブルグの宮廷音楽家としての職務として、ザルツブルグにおける礼拝用の作品として作曲されたもの。
弦楽部にヴィオラが入っていないのもそのためですが、また彼のミサ・ブレヴィス(小ミサ曲)としても、とくに小規模で短い作品になっています。
それはひとつには、当時のミサ曲の作曲の慣例をなっているグローリアとクレードの最後の部分に置かれるフーガが省略されていることにもよります。
そのためにアインシュタインのように、この曲の価値を低くみる人もいますが、逆に言えばホモフォニックな手法が中心であるために一般的にはわかりやすく、親しみやすい作品になっているとも言えます。