タダ酒は飲むな
昭和30年3月、京都大学卒業式の折、時の学長滝川幸辰博士が卒業生にはなむけの言葉として「諸君はタダ酒を飲むな」と説かれ話題を呼びました。
この言葉の意味と背景を理解するには『京大・滝川事件』について、その全貌を知っていると納得しやすいでしょう。
昭和8年の第64帝国議会において、宮沢裕衆院議員(宮沢首相の父親)が、滝川教授の『刑法読本』は姦通を奨励。
内乱を是認しており赤化思想の所産であると断じ、罷免せよとせまり、時の文相鳩山一郎は京大総長に滝川教授辞職を要求しました。
・・・これに対し法学部の全教授は「学問の自由の弾圧」だとし、総員連挟辞職すると申し合わせ、時の権力と対決したが抗しきれず、滝川教授は辞職。
弁護士を開業して糊口をしのいでいます。
強硬派の佐々木惣一・末川博教授らは追われ立命館に移りました。
これを契機に学問の自由に対する弾圧が本格化。
昭和10年には美濃部達吉博士、その後東大の矢内原忠雄・大内兵衛教授の追放、河合栄次郎教授の休職発令へと発展していくのです。
これは経理 転職を目指している人にとっても大変興味深い話でしょう。