造林をめぐる問題 2
事実は逆にこれこそ国有林野事業の運営を大きく狂わせてしまったといっても過言ではないでしょう。
ただし、この大造林はおそらく世界的にみても特錐すべき規模であり、欠陥林もあるがその成果のいずれ見事な花の咲く時期が訪れることは疑いのないところでしょう。
当時の関係者の労をねぎらうにやぶさかではありません。
次に、労働力の確保および技術指導、訓練の困難性について。
造林事業では大きな断続の波が起こると、継続雇用をしておれば赤字となり、そのつど解雇すれば作業員、特に優良作業員は離散して2度と寄りつかないことは当然です。
いずれにせよ自らの首を締めることになるのです。
特別経営事業の第一次大造林期には作業はほとんど請負でした。
当時は賃、金も安く労働力事情は問題なかった上に請負であるから、鬼に金棒といった労働環境でした。
しかし第二次大造林期には、一般産業は第二次、第三次産業への変革期ともなったことから林業から優良作業員がどんどん流出する環境にあったにもかかわらず、林力増強計画によりますます大量の作業員を必要とする皮肉な事態となり、苦境に立たされたところも多かったでしょう。