造林をめぐる問題 4

現在の担当区主任が行う造林事業の監督とは、おそらくほとんど時問管理にすぎないのではないでしょうか。


せめて一般水準程度の造林技術については自信をもって指導できるようになってほしいものです。


その教育は営林署幹部の当然の責任でもあります。


しかし、こうした技術の研究とその普及はまず林野庁、営林局の当該幹部自身の情熱と実行が最も必要かつ効果的と思うのです。


命令と型どおりの受け売り的指導では絶対前進できないことを自覚してほしいものです。


戦前の山林局などの上層幹部の熱意、行動力と、その指導が末端の現場まで徹底した態勢を見直してほしいのです。


旅費がない、時間がない、団交でひまがないでは通用しません。


・・・それらの経費、時間よりはるかに大きな利益と責任が待っているのです。

造林をめぐる問題 3

人材の確保については相当な困難を伴ったのですが、その方法にも問題がありました。


それは40年代に伐採、造林は最盛期を迎え、その10年後の50年代には事業が激減することは当然予想されたにもかかわらず・・・


事業は直営直用を原則とし、作業員の常用化即ち職員化を積極的に進めたことです。


その結果、事業がなくなると遊んでいるわけにもいかないので伐ってはならないところまで伐るという、ニ重の過ちを犯す羽目にもなってしまっているのです。


拡大造林の弊害が随所に現れ、さらにそれらの傾向がますます深刻化することが十分察知されていたのですから、この時点でも早急かつ大幅な減伐に転換すべきであったと思われます。


・・・しかしお役所というところは会社と違って、「林力増強」という大義名分の旗印は容易におろせないのです。


またこれに乗った労働組合は我が世の春とばかり縮小は絶対許さないのです。


まさに親方日の丸です。


他方、唯一の現場監督者である担当区主任は造林に全く関係のなかった人が多く、登用試験に合格してわずか2週間程度の造林の基礎教育を受けるのみで現場に出されるのです。


こうした人たちが伐採跡地の植栽樹種の選定、苗木の取扱い、植付方法から保育など全面的な指導監督を強いられているのだから驚くほかありません。


ましてや2、3年で転勤ときては、担当地域の気象条件をはじめ地質、樹木の成育状況その他に関し自信をもって指導に当たることなどできるはずがないのです。


造林をめぐる問題 2

事実は逆にこれこそ国有林野事業の運営を大きく狂わせてしまったといっても過言ではないでしょう。


ただし、この大造林はおそらく世界的にみても特錐すべき規模であり、欠陥林もあるがその成果のいずれ見事な花の咲く時期が訪れることは疑いのないところでしょう。


当時の関係者の労をねぎらうにやぶさかではありません。


次に、労働力の確保および技術指導、訓練の困難性について。


造林事業では大きな断続の波が起こると、継続雇用をしておれば赤字となり、そのつど解雇すれば作業員、特に優良作業員は離散して2度と寄りつかないことは当然です。


いずれにせよ自らの首を締めることになるのです。


特別経営事業の第一次大造林期には作業はほとんど請負でした。


当時は賃、金も安く労働力事情は問題なかった上に請負であるから、鬼に金棒といった労働環境でした。


しかし第二次大造林期には、一般産業は第二次、第三次産業への変革期ともなったことから林業から優良作業員がどんどん流出する環境にあったにもかかわらず、林力増強計画によりますます大量の作業員を必要とする皮肉な事態となり、苦境に立たされたところも多かったでしょう。

造林をめぐる問題

すべて造林が間断なく続いていれば・・・


また、人工造林をすれば宝の山になるなどと単純に考えての無謀な計画がなければ、大損害を被らずにすんだであろうと残念でなりません。


30年代後半から40年代前半にかけて、伐採収入はあり余って使途に困るほどでした。


しかし、本計画による人工林化のためにますます伐採を進め、造林面積は拡大するばかりでした。


当時営林局が全国に十4ありましたが、前橋営林局一局で年間の造林面積が約1万ヘクタールに・・・


そのうち最大となった一営林署で800ヘクタールになるといったまさに無茶というほかないような大造林時代を迎えてしまったのです。


当然その報いとして、職員、作業員の雇用の混乱、不成績地の続出、手入不良、間伐不能など後遺症がいまだに続いているのです。


さらに一律一樹種の針葉樹造林となったため、国土保全や水源林その他の公益的機能の弱体化を招いたところも多いのです。


現在国有林の人工林率は31%ですが、既にこのような状況にあるのです。


この「林力増強」・・・


即ち人工林化が、林業あるいは国有林野事業の発展のため唯一無ニの方策であるという自らつくった字句に完全に魅せられてしまったというほかありません。


タダ酒は飲むな

昭和30年3月、京都大学卒業式の折、時の学長滝川幸辰博士が卒業生にはなむけの言葉として「諸君はタダ酒を飲むな」と説かれ話題を呼びました。


この言葉の意味と背景を理解するには『京大・滝川事件』について、その全貌を知っていると納得しやすいでしょう。


昭和8年の第64帝国議会において、宮沢裕衆院議員(宮沢首相の父親)が、滝川教授の『刑法読本』は姦通を奨励。


内乱を是認しており赤化思想の所産であると断じ、罷免せよとせまり、時の文相鳩山一郎は京大総長に滝川教授辞職を要求しました。


・・・これに対し法学部の全教授は「学問の自由の弾圧」だとし、総員連挟辞職すると申し合わせ、時の権力と対決したが抗しきれず、滝川教授は辞職。


弁護士を開業して糊口をしのいでいます。


強硬派の佐々木惣一・末川博教授らは追われ立命館に移りました。


これを契機に学問の自由に対する弾圧が本格化。


昭和10年には美濃部達吉博士、その後東大の矢内原忠雄・大内兵衛教授の追放、河合栄次郎教授の休職発令へと発展していくのです。


これは経理 転職を目指している人にとっても大変興味深い話でしょう。

睡眠各期の脳波

一連の生理的変動のなかで、一番意識状態の変化を如実に現わすのは、やはり脳波です。


閉目安静時のα波はこれよりも大きく、50μV(マイク・ボルト、1μVは100万分の1ボルト)の非常に規則正しい波です。


どうしてこうなるかといえば、開眼時に勝手にバラバラに活動していた神経単位が、目をつむると統1され、歩調をそろえて活動するためであると考えて、この現象を同期化(シンク・ナイズ)と呼ぶのです。


そのうちに被検者がフランスベッドの上でうすぼんやりと睡気がさしてくると・・・


まずα波の電圧が低くなり、それから波動が数秒間とぎれたり、また出たりするようになります。


この変化は非常に鋭敏で、自分で自覚しないほどの睡気でも、脳波上にはすぐ反映してきます。


これをA期と名づけています。


つづいて、ますます睡気がひどくなって「こりゃたまらんワイ」と感じるようになると、α波はすっかり消えてしまの.て、もっと遅い4~7サイクルの波が不規則に現われてきます。


これをθ波と呼びます。


この時期がいわゆる寝つきの時期ですが、何か聞きなれぬ物音でもすると、すぐ目がさめてα波が現われてきます。


これをB期と呼んでいます。

大好きな曲 その3

キリスト教徒でなければ、そんなに目に角を立てて理屈をいう必要はないわけで、豊麗なコーラスに身を委ねていれば、すばらしい30分が過ごせるわけです。

オーケストラとオルガンが伴奏するのですが、ここでの主役は常にコーラス。

ソロは第5曲にソプラノが長い声部を歌うほかは短いです。

なので、コーラス専業のチームが強いのですが、数種ある録音の中では、音はやや古いですが、かつてシュトウットガルトの名を有名にしたヘルムート・リリングの手勢たちの録音が、その《戴冠式》ミサとともにまとまりを見せています。

また、ソプラノのソロも素晴らしいですね。

逆にソロにモーザー、ハマリ、ゲッダ、フィッシャー=ディースカウと豪華な顔ぶれをそろえているのがヨッムフの盤ですが、表情が少し厳しいです^^

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大好きな曲 その2

2曲のヴェスペレは、それぞれモーツァルトがザルツブルクの宮廷オルガニストだった2年間(23歳~24歳)の春の復活祭のために書かれました。

ヴェスペレの歌詞は聖書の中の"詩篇"からの5章と、ルカ伝の中の"私の魂は主を崇め"(マグニフィカト)の合計6曲から成っています。

カトリック教徒にとっては、自分たちの知っている詩篇の言葉が音楽になって流れ出してくることに興味があると思われますが、私のような異教徒にとっては音楽的な興味しかありません^^

それに「モーツァルトの音楽には宗教心が不足しており、オペラみたいだ」という、見当違いでいて正しい指摘の示すように、同じ時期に書かれたミサ曲《戴冠式》と同様に、この曲もまた華麗な音楽となっています。

この時代、教会は民衆が美しい宮廷音楽に接し得る唯一の場所でした。

人々はそれを聴きに集まってきたし、燗熟したロココ文化の中の貴族たちも、どうせ聴くなら禁欲的な音楽ではなく、耳と官能を楽しませてくれるものを聴きたかったのです。

そうした要求の上に花を咲かせたのがモーツァルトの教会音楽である以上、まるでオペラのようなメロディで合唱が華麗な歌を聞かせたとしても、本人の信仰心の欠如と責められるには当たらないですよね。

大好きな曲

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ひと昔前なら、この証聖者の《ヴェスペレ》K339などは名曲として取り上げられることはなかったかもしれません。

カトリックの典礼の中で最も一般的なのはミサであり、これは"ごミサ"などという言葉で、一般の日本人にも知られています。

それがリタニアとかヴェスペレとなると、なんのことやらわからないから、20世紀前半にモーツァルトへの関心の高まる中で外国では演奏されたものの、日本ではごく稀にしか演奏されていません。

しかし、この曲はいまでも外国で評価の高い曲です。

おすすめ その3

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このミサ曲は、1780年3月に作曲されたザルツブルク時代最後のミサ曲で、もちろんミサ・ソレムニスです。

この曲は全部で530小節あるのですが、たとえば1774年に作曲されたミサ・ブレヴィスへ長調K192は、569小節で書かれています。

しかもクレドはこの曲の方が37小節長いのですが、グローリアは逆に70小節も短くなっています。

ザルツブルク時代のモーツァルトのミサ曲を聴く時、そうしたことも頭の中に入れておくと面白いですよ^^

この曲も、演奏時間は30分もかかりません。

編成はかなり大きく、四声部の独唱と合唱のほか、オーボエ2、ファゴット2、トランペット2、(トロンボーン3)、ティンパニ、ヴァイオリンニ部、通奏低音(低弦、オルガン)。

ハ長調の調性でもあることからかなり華やかで、祝典的な気分ももっています。

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